OBDを利用した後付けメーターやアプリと連携するアイテムも
最近では診断するだけでなく、さまざまなコマンドを発信する機能もある。たとえば、プリウスのブレーキフルード交換は、足でスコスコ踏むという昔ながらの方法ではなく、OBDIIの診断機にあるボタンを押すだけで、自動で交換されていく。つまり、最近のクルマの修理はOBDIIの診断機がないと話しにならないといっていい。ただ、肝心の診断機は社外品で10万円を切っているので、買いやすくはなっている。
また故障診断ではなく、情報を取りだして、表示させる後付けメーターも各社から登場しているし、汎用の発信器をコネクターに付けてWi-Fiで飛ばして、スマホに表示できるアプリなんていうのも登場してきた。
OBDIIの情報には回転数や速度だけでなく、吸気温度/水温/油音/ブースト圧など、さまざまなものが含まれ、リアルタイムで取り出せる。これらをメーターにしてやれば簡単に後付けメーターができるわけだ。
今や実用車でも各部にコンピュータが30個ぐらい付いているのは当たり前の時代。しかもそれらは通信で繋がっているので、OBDの機能向上や依存道はますます増すばかりだろう。もうOBDがないとメンテや修理もなにもできない時代といっていいだろう。