10速ATは従来の8速ATを大きく上まわる変速スピードを実現
パワートレインはハイブリッド(LC500h)とガソリンモデル(LC500)の2種を用意。
まずハイブリッドは、299馬力/356N・mを発揮する3.5リッターV型6気筒エンジンに、180馬力/300N・mのモーターを組み合わせたユニット。バッテリーはリチウムイオンを採用し、システム最高出力は359馬力に達する。
注目は従来のトヨタ、レクサスのハイブリッドにはなかった、有段ギヤを組み合わせたシステムとしたこと。じつに10段の変速を行う「マルチステージハイブリッドトランスミッション」を組み合わせ、燃費とスポーティな走りを両立している。これにより0-100km/h加速は5秒を切る俊足ぶりを実現している。
一方のガソリンエンジンモデルは、5リッターV型8気筒エンジンに10速ATの組み合わせ。従来RC Fなど、レクサスシリーズの8速ATに比べて変速スピードも上がっており、Dレンジで約0.2秒、Mレンジで約0.1秒でギヤチェンジが完了するという。
一例としては、アクセル開度100%の2速から3速へのシフトアップ(Dレンジ)において、従来の8速ATが0.49秒かかっていたのに対し、10速ATは0.22秒へと短縮したという。エンジンは477馬力/540N・mというハイスペックだ。
そして現在のクルマで大切な要件が安全装備の充実である。もちろんLCは抜かりがない。
歩行者検知機能も付いた自動ブレーキの「プリクラッシュセーフティシステム」。車線を逸脱しないようにアシストする「レーンキーピングアシスト(LKA)」。ハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」。全車速追従機能付の「レーダークルーズコントロール」。この4つのシステムをパッケージ化したLexus Safety System +を装備する。
もちろんこれ以外にも、ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックアラートなど、安全デバイスに不足はない。
さて、レクサスの新フラッグシップクーペ。すでにWEB CARTOPでもお届けした海外試乗では、参加者からの高い評価が聞こえてきている。果たして日本でどんな走りを示すのか? 続報を期待してほしい。