フロントガラスに貼っていいのは検査標章と法定点検など!
フロントガラスに吸盤で初心者マークや高齢運転者標識(クローバーマーク)を貼っている人を、時折見かけるが、厳密にいうとアレはNG。これらのマークの表示位置は、「車体の前面と後面の両方に、地上0.4m以上1.2m以下の見やすい位置」となっているので、フロントガラスの下部なら、この条件をクリアしているようにも思えるが、じつはそれでもアウト!
そもそも、フロントガラスには、自動車検査証の有効期間を記した検査標章と、法定点検のステッカーなど、国土交通大臣又は地方運輸局長が指定したもの以外は、基本的に貼ってはいけないことになっているからだ。
ただし、ETCやVICSのアンテナ、ドライブレコーダー、車内防犯カメラ、車間距離を測定するためのセンサー、レインセンサー、温度・湿度のセンサー、日射センサー、カーナビやテレビ、ラジオなどアンテナに関しては、「運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲」以外なら貼りつけてもよいとなっている。
「運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲」以外とは、具体的には、フロントガラスの上から20%以内の範囲と、下から150mm以内の範囲のこと。この範囲以外は、透明でなおかつ可視光線透過率が70%以上であることが定められているので、余計なものを貼るのはご法度。
つまり、フロントガラスには、初心者マークを貼るのも、吸盤でマスコットをぶら下げるのも、全部保安基準に引っかかるということ。初心者マークはボディの見やすい位置にマグネットで貼りましょう。