インストラクターが参加者の愛車を運転してクルマへのアドバイスも
ヨシダさんはその間、参加者のクルマを自ら運転し、助手席に参加者を乗せて走りながらアドバイスをしてくれる。聞きたいことをなんでも聞けて、実際に運転の見本も間近で見ることができるから、短時間で上達するのだろうと実感。
しかも、ヨシダさんが「このタイヤの履かせかたは危ないよ」と言って、その場で交換していた参加者もいたほど。初心者はクルマのセッティングのイロハもよくわからないから、こうしてプロが指摘してくれるのはありがたいことだ。
さて、ヨシダさんにメガーヌR.S.にも乗っていただいた。じつはFFのハイパワーモデルというのは、一般的にこうしたオーバルコースにはやや不向きで、速く走らせるにはそれなりの技術が必要なのだ。でもさすが、ヨシダさんはメガーヌR.S.を手足のように操り、スムースにオーバルを駆け抜ける。その秘伝の(?)コツは次回動画リポートで詳しく公開するので、お楽しみに。
こうして夕方までみっちりと走り込み、すべてのカリキュラムが終了。私自身も、一般道では体感することのできない、メガーヌR.S.の懐深い挙動や、気持ちを昂ぶらせてくれるサウンドなどをじっくり堪能でき、とても清々しい1日になった。ヨシダさんが言うように、近年は誰でも簡単にスピードが出せてしまうクルマが多くなり、「うまく運転できている」と錯覚させられているけれど、本当はちがう。
あらゆる状況で思いどおりにコントロールできるテクニックこそが、クルマを安全に速く走らせるすべての基本。そしてそれを習得するには、むやみに我流で走るよりも、プロの指導のもとで効率的な練習を積むのがいちばんの近道だ。
また、せっかくいいクルマを持っていても、そのクルマの本当の実力を知らずに乗っているなんてもったいない。「Yui Racing School」に来れば、こういう操作をするとクルマはこう動くのか、と頭と身体で知ることができ、思いもよらない新しい愛車の魅力に出逢えるはず。ルノーオーナーのみなさんも、そうでない人も、今年こそは「ちゃんと」クルマを操る楽しさを身につけませんか。