車内ラジオで走っている途中に細かく指導してくれるから上達が早い
最初は、直線部分が60mほどの小さなオーバルで3台ずつのグループに分かれて走行。45km/h、50km/h、55km/hとだんだん速度を上げていき、同じようにバランスを崩さず走る練習を繰り返す。座学で教わった理論を思い描きながら走るものの、低速とはいえ操作とクルマの動きが一致せず、これがなかなか思うようにいかない。
そんな走行を外から厳しくチェックしているヨシダさんの声が、車内でラジオを通じてビシバシ飛んでくる。私は「コーナー手前でアクセルオフするクセがあるよ!」「手前を見過ぎだから、もっと遠くを見て!」と言われたが、どちらもそのとおり! さすが、鋭い指摘に身が引き締まる。
そして次に、グループごとに連なって走る練習。これも速度は同じように上げていくが、前のクルマに置いていかれないよう単独で走るのとはまた違った意識が必要になる。でもヨシダさんのアドバイスが走行中にリアルタイムで聞こえるから、すぐにトライできるのがいいところ。自分のダメなポイントをひとつずつ直していくと、自然とクルマの動きも安定してきて、上達している実感がある。
こうして基本を繰り返し実践したあと、今度は直線130mの大きなオーバルに移り、速度無制限での走行。といっても4つのコーナーは微妙に角度や路面の傾斜が異なり、これがなかなかテクニカルで難しい。右回り、左回りと交互に走るので、そのたびに色々と考えながら走ることを求められる。