複数オーナーで記録簿ナシの古いクルマでも極上車の記載が
続いてヒットしたのが昭和の名車。すでに生産終了から30年以上が経過し、程度がよさそうな個体も減ってきた車種だ。そしてフルノーマル状態を維持しているようだ。また、走行距離も年式から考えれば異例とも言える2万キロ台。ただ、複数オーナーだったようで残念ながら記録簿はないようだ。
いかがだろうか。今回は3つのサンプルを抽出してみたが、「極上車」と言っているのは販売店側であり、実際どこまで極上なのかは自分の目で確認するまで結論を出すのは時期尚早と言えるのではないだろうか?
サンプルの1つ目は年式も新しく、新車保証も残っていることから心配はないだろうし、2つ目も記録簿が残っていることから過去の整備状況もある程度把握できるだろう。
しかし、3つ目に関しては記録簿がないため、それまでの整備状況はおろか、メーターの走行距離がどこまで信用できるのか不透明な状況だ。そして年式が古いため、パッと見はキレイでもじつは内側からのサビや腐りなどのダメージが進行している可能性も捨てきれないだろう。
「極上車」と言われる車両は概ね走行距離が少なかったり、フルノーマル状態だったりなど、一目で分かる部分で判断されることが多いようだが、実際に自らの目でチェックするまでは安易に鵜呑みしないほうがいいのではないだろうか。
やはり中古車選びは実際に足を運んで、実車を確認して決定するようにするのがベスト。販売店の言う「極上車」というフレーズだけを信用するのは危険と言えるかもしれない。