タイヤの熱分解で電極材を製造する技術を公開
2017年3月1日(水)から 3日(金)、東京・お台場にある東京ビッグサイトで開催となった「第8回[国際]二次電池展 ~バッテリー ジャパン~」の会場では、世界初のタイヤ電池が展示されていた。
2016年に誕生した、そのタイヤ電池のモデル1号(残念ながら撮影禁止のためタイヤ電池の写真はない)は、使用済みタイヤを再利用した負極材を使用し、100Whクラスの容量を確保しているという。そして気になるコストだが、廃タイヤからの製造費用を見ても、バージン原料に比べて安くなるという。
年間100万トン近い(2010年度のデータによる)タイヤが処分されている。現在は廃タイヤの回収も進んでおり、再生ゴムや燃料など処分されるタイヤのうち9割がリサイクルされるということだが、さらに、安定した性能が担保されたリチウムイオン電池としてリーズナブルに再生されることで、よりクリーンな社会に貢献することを期待したい。