高速道路などの急加速によって水が吹き出す
通常、長距離を走ったり、高回転まで回していれば排気ガスとともに水蒸気となって排出されるが、チョイ乗りなどでは排出されず、マフラー内部にどんどんと溜まってしまう。冬だとなおさらで、これが高速道路に入って急に加速すると、勢いで吹き出すということになる。
もちろん回せば排出されるとはいえ、マフラーにとっても水が溜まるのはよくない。最近は純正でも排気管をステンレスにしたり、マフラーに小さな水抜き穴を開けたりなどの腐食対策は行なっている。触媒とマフラーの間に付いているサブマフラーと呼ばれる小さなマフラーもじつはこの対策なのだ。
水をこちらに溜めることで、メインマフラーの腐食を防いでいる。最悪腐食して交換となっても小さなサブマフラーであれば、費用も抑えられる。人柱的な存在がサブマフラーなのだ。
ちなみに、ガソリンタンクに入れる水抜き剤は、マフラーからの水を防止するために入れるのではないので悪しからず。燃料タンクに溜まった水を腐食防止などのために抜くためのものだ。混ぜて一緒に燃やしてしまうので、厳密にいうと排気ガス内の水分は増えることにはなるが、あくまで燃料タンクの水を抜くための目的だ。