オートスライドドアと安全&運転支援系の装備は重視したい
新車購入時に選べるオプションは、大きく分けて2種類。クルマを生産する工場の出荷時点で装着されるメーカーオプションと、販売店で納車前に装着されるディーラーオプションの2種類だ。
この体制は昔も今も変わっていない。超高額車になると、内装の細部など仕様の一部をオーダーメイドすることもできるが、それについては各自のご判断にお任せする。
メーカーオプションは契約後の変更はほとんどできないので、注文を入れる段階で選ばなくてはならない。
まず、前席のエアバッグは、日本で買える現在の新車ではケイターハム・セブンやロータス・エリーゼの一部のモデル以外のすべて(輸入車は正規輸入車)に装備される。サイドエアバッグなどの前席以外のエアバッグも中級以上の車格では標準装備される場合が多いのであまり気にしないで良い。
ESP、VDCなどと呼ばれる横滑り防止システムは、日本で買える乗用車のほとんどすべて(ケイターハム・セブン、ロータス・エリーゼの一部のモデル、プロトンなどを除く)、軽自動車でも売れ筋モデルの上級グレードには標準装備されるので、これもあまり気にしないで良いだろう。
安全装備では、自動ブレーキなどの運転支援系システムが選べる場合は是非選んでおきたい。車体の真上にカメラがあるかのような映像で周囲を確認できるタイプのカメラも、大柄なミニバンやSUVでは予想以上に助かる。
注意したいのは、たとえばオートエアコンと着色リヤガラスがセットオプションになっているようなケースだ。2種類以上のアイテムがセットでなければ選べないという不親切な設定になっている場合がいまだに少なくない。こういうメーカーのご都合主義的な設定はそろそろやめて欲しいところだが、セットオプションのアイテムは単体では選べない。
サンルーフはお好み次第。ミニバンでは、電動パワースライドドアはあったほうが便利だと感じる場合がほとんど。ハッチバック車の電動テールゲートは、車種によっては作動が遅く、自分で開閉したほうが圧倒的に早い場合があるので、短気な人は作動速度を確認すべきだ。