素人が見抜くのは難しいが「見ておいて損はない」ポイントはある
新車を買うときは関係ないけど、中古車を買うときに気になるのが、事故車かどうかということだろう。見た目はパリッとしているけど、乗ってみたら真っ直ぐに走らないし、ギシギシと変な音がしたりする。修理工場などで見てもらったら、事故車だった、というのじゃシャレにもならない。契約してしまったものを、返金してもらうのは難しく、結局泣き寝入りということも。
事故車を見抜く方法だが、まず最初に言っておくと「素人には難しい。でも見ておけるなら見ておいて損はなし」程度のものと思って読んでほしい。プロにとっては、素人をだますのは簡単なことだからだ。
そもそも、事故車とは修復歴ありのクルマを指す。詳しくは今回は説明しないが、骨格までダメージが及んでいるのを直すと修復歴ありになる。逆にただ付いているだけのフェンダーの交換などは修復歴ありにはならない。
まず見ておくのが、全体のイメージ。離れたところから、全体を見る。そして前後左右を見て、雰囲気に差がないを感じ取る。感じ取るというと曖昧だが、雰囲気というのはじつは大切で、大きな修復をしたクルマはどこか、パリッとしていない。
次に個々の部分へ。左右のフェンダーの裏を見てみる。サスペンションの付け根あたりなどなのだが、ここのパネルにうねりがないか。
さらにコーキング剤の塗り方にムラがないか。通常、左右同じ衝撃でぶつかることはあまりない(あったら全損扱いの可能性も高い)ので、片側と見比べて差があればパネル交換などを疑う。ただし、注意したいのはコーキング剤の塗り方が雑というのは純正でもありうるので、「汚い・きれい」だけで判断してはダメだ。