ドラマ西部警察でもお馴染みの6代目
⑥6代目 R30型系 1981年-1990年
CMキャラクターに、ポール・ニューマンを起用したことから、通称「ニューマン・スカイライン」という。ジャパンには用意されなかった、DOHC4バルブエンジンが、このニューマン・スカイラインで復活。
GT-Rの名こそつかなかったが、ターボとは違うドライバビリティのいい、2リッター4気筒のFJ20エンジン(150馬力)はレスポンスに優れた日産の自信作で、搭載車はレーシングスポーツ=2000RSという名称が与えられた。
この2000RSが登場したことで、国産スポーツは、NAのDOHCが見直されていくのだが、1983年2月、FJ20にターボをプラスした「2000ターボRS」が加わる。190馬力の高出力を誇り、「史上最強のスカイライン」というコピーでデビュー。
さらに1983年にラジエーターグリルレスのいわゆる「鉄仮面」にマイナーチェンジ。翌年、ターボモデルにインタークーラーが装備された「2000ターボインタークーラーRS/RS-X」が登場。グロスながら、ついにノーマルで200馬力オーバーの205馬力を達成する。
モータースポーツでは、このR30スカイラインをベースに、シルエットフォーミュラに参戦。ハコスカ以来のニッサンワークス活動の復活で、ドライバーは名手・長谷見昌弘。その雄姿を見るために、多くの人がサーキットに足を運んだほど、シルエットフォーミュラのスカイラインは大人気だった。1985年からはグループAレースにも参戦し、1986年には鈴木亜久里がスカイラインでチャンピオンになっている。
また、80年代の人気刑事ドラマ「西部警察」でも、劇中車としてR30スカイラインが登場。マシンRS-1、RS-2、RS- 3というネーミングで、情報分析車・走る司令室の役割を担っていて夢中になった人も多いはず。
その他、スカイラインでは初めてのハッチバック車があったり、「2000ターボGT-E・S ポール・ニューマン・バージョン」や、日産自動車50周年記念限定車「50アニバーサリーバージョン」が用意されたのも、このR30スカイラインだった。