日本の名車を表す愛称はその名も「ジャパン」
⑤5代目 C210型系 1977年-1981年
5代目スカイラインは、通称「ジャパン」。「日本の風土が生んだ名車」=「SKYLINEJAPAN」というキャッチコピーからそう呼ばれている。
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ケンメリをより洗練させたようなデザインで、評価も高く、人気もあった。例によってプラットフォームは、C230型ローレルと共用。
エンジンは直6のL20型(GTモデル)を踏襲したが、排ガス規制の真っただなかで、まったくパンチのないインジェクション仕様だった……。かといって、新エンジンを開発する余地もない日産は、急場しのぎ的な苦肉の策として、L20エンジンにターボチャージャーを装着!
ドッカンターボといっても、NA130馬力に対し、15馬力アップの145馬力、トルクは17.0kg-mから、21.0kg-mになっただけだが、これで販売台数が低迷してきたスカイライン人気が息を吹き返す。
のちにスポーツカーから高級車、軽自動車まで広がる、国産車のターボチャージャー時代は、GTらしさを蘇らせたスカイラインジャパンの存在なくしては語れないだろう。