【祝スカイライン60周年】歴代モデルを振り返る①「初代から3代目」 (2/3ページ)

レースに勝つために直6エンジンを搭載!

②2代目 S50型系 1963年-1968年

 スカイライン、そして「スカG」の名を不動にしたのが、このS50型系。プリンス初のフルモノコックボディを採用し、第2回日本グランプリのGTクラスを制するために、エンジンルーム(ホイールベース)を200mm広げ、グロリア用のG7型直6OHC1988ccエンジン(105馬力)を移植するという荒業を敢行。

高価なウェーバーキャブも三連装備し、レース本番ではトヨタが対プリンスのために用意した、本格的なレーシングカー、ポルシェ904に食らいつき、一時的にポルシェをかわしトップに立った。17万人の観衆はそのシーンに熱狂し、この瞬間「スカG」伝説が生まれたとされる。

 レース後、プリンスはグランプリ出場車と同スペックの「スカイラインGT」(S54-B)を販売。3連装ウェーバーキャブ+フロントブレーキをディスクブレーキ化、強化サスペンションとかなりスペシャルな仕様だった。

 のちに、ウェーバーキャブのシングル仕様=スカイラインGT-Aも追加発売。トップモデルのGT-Bには、赤色のGTエンブレムいわゆる「赤バッヂ」、GT-Aは青色のGTエンブレム「青バッヂ」が装着された。このクルマから、スカイライン=直6エンジン、スカイライン=モータースポーツのイメージが確立する。

 また、実用面では国産車初のメンテナンスフリーを実現。従来、3カ月に1度、シャーシのグリスアップがマストだったが、S50系スカイラインは、1年間3万km無給油シャーシをウリにしており、エンジンも4万kmまたは2年間保障で、ヘッドとブロックが封印された。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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