軽自動車から中型車まで全21サイズをラインアップ
ピレリは14インチから17インチという中小型車向けのニュータイヤ、「Cinturato P6(チントゥラート P6)」を発表した。発売は4月1日からとなる。
Cinturato P6は、転がり抵抗を下げ、燃費を追求すると共に、ドライ、ウエット両方の路面で安心感のあるグリップを確保したタイヤだ。まずトレッドキャップコンパウンドが転がり抵抗を低減。さらにフルシリカコンパウンドも転がり抵抗を下げている。
また、機能化ポリマーがポリマーとフィラー間の相互作用を向上し、ウエットグリップと転がり抵抗のバランスを確保した。そして、Cinturato P6の採用したスクエアなプロファイルは、ハンドリングと制動性能、低転がり抵抗に寄与する。
注目はトレッド部の溝をわずかに浅くしたことだ。溝は排水性に影響し、溝が浅いと路面とタイヤの間に水膜ができてしまうハイドロプレーニング現象を引き起こしがちだ。
しかしCinturato P6は、耐摩耗性、耐ハイドロプレーニング性能を十分に確保できる範囲で溝を浅くし、タイヤ自体の重量を軽減して転がり抵抗を低減したという。重量でいえばトータルで従来比-2%、転がり抵抗は-10%という数値となる
ドライバーが不安を感じるウエット路面。Cinturato P6はワイドな縦溝と外側部の横方向に伸びる溝が排水性を確保し、安心感のあるウエットグリップを実現している。
Cinturato P6が狙ったのは燃費性能とグリップの両立だけではない。溝の配列を工夫し、さらにコンストラクションも最適化するなどして、ノイズも低減しているのだ。
タイヤラベリング制度では、転がり抵抗がA、ウエットグリップがbを取得。日本市場に多い、軽自動車やコンパクトカーなどに乗るユーザーにとって、注目のタイヤとなるだろう。