【今さら聞けない】クルマ好きが言う「ヒール&トゥ」ってどんなテクニック? (3/3ページ)

上手にできず制動距離が伸びるなら本末転倒

 ヒール&トゥで一番肝心なのは、とにかく減速が最優先で、最適なブレーキの踏力をずっとキープし続けること。ヒール&トゥのためにブレーキの踏力が弱まったり、途中でギクシャクしたり、制動距離が延びるようでは本末転倒、かえってメリットよりもデメリットが大きくなってしまう。

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 同様に、アクセルを吹かす量がいい加減で、回転が上がり過ぎたり、足りなかったりして、クラッチをつないだ瞬間、ガクッとピッチングを起こすようでは、ヒール&トゥは失敗……。上手にヒール&トゥを決めるには、それなりに練習が必要。WEB CARTOP

 はじめのうちは、2速→1速などの低いギアでやるよりも、比較的高い速度で、4速→3速のシフトダウンで練習するほうが、トルクの関係、シフトパターンの関係からいっても取り組みやすい。WEB CARTOP

 またターンイン開始と同時にヒール&トゥを行うのは、ステアリング操作とタイミングが重なり、より難易度が増すので、コーナー進入前、直線状態のうちにヒール&トゥを済ませてからターンインに移る方がベター。 WEB CARTOP

 そして長い直線からヘアピンのような小さなコーナーにアプローチするときも、ギヤは一速ずつ落としていくのが原則。しかも4速→3速→2速と慌ててシフトダウンするのではなく、ヒール&トゥとヒール&トゥの間に、一呼吸入れられるようなやり方の方がミスが少ない。WEB CARTOP

 コツは、リズムとエンジンのブリッピングの量を『音』で覚えてしまうこと。ただし、最近のDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ=電子制御スロットル)のクルマは、アクセルの操作にリニアに反応しないクルマもあるので、そうしたクルマでヒール&トゥを決めるのは、かなり難しいので気をつけよう……。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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