ボルボらしく世界初となる安全装備も用意
安全装備は最新機能を含むフル装備がスタンダード。世界初の機能として「大型動物検知機能」が加わった。これはスウェーデンで問題となっている大型動物(エルクなど)との衝突被害軽減システムとなっている。
日本においては北海道でのエゾシカとの事故が問題視されているが、ボルボカージャパンによる剥製のエゾシカを使った実際のテストでもシステム作動が報告されている。本国本社からのエゾシカへの対応可否は回答待ちのため、あくまで参考とのことだが、大型動物に対する検知機能の有効性を表すひとつの実例と言えるだろう。
また、車線維持走行を可能とする「パイロットアシスト」はバージョン2となり、XC90では前走車がある状況下に限定したものだったが、パイロットアシスト2では前走車なしでも使用可能となった。作動可能な速度も大幅に引き上げられ(140㎞/hまで)、利便性が大きく向上している。全車速対応のアダプティブクルーズコントロールとともに、運転支援は万全の備えが大きな魅力となる。
パワートレインは新世代ユニットであるドライブEと呼ばれる2リッター直列4気筒のみ。モデルによってT5(2リッター直列4気筒ターボ)、T6(2リッター直列4気筒ターボ+スーパーチャージャー)、T8(2リッター直列4気筒ターボ+スーパーチャージャー+モーターのプラグインハイブリッド)がラインアップされる。
このほか、オプションで設定されるBoWERS&Wilkinsプレミアムサウンドオーディオシステムも注目だ。ボルボ本社があるスウェーデンのイェーテボリ・コンサートホールの音響を再現したモードが用意されている。
これは同ホールでゴールデンシートと呼ばれる、もっとも音楽を楽しめる座席番号577で聞く音を再現してチューニングした、こだわりの特別モードだ。クラシック音楽の再生にはとくに最適な仕上がりだという。