同じように見えても大きくわけて2つの種類がある
レヴォーグなどスバル車の多くの車種で見かけるボンネットの穴=ボンネットダクト。これらのダクトは、クーリング性能を高めるためにあけられている。
ひと口にクーリング用のエアダクトといっても大きく分けて二種類ある。ひとつは冷たい外気をエンジンルームに導入するためのエアインテークダクト(エアインレット、エアスクープなどという呼び方もある)。もうひとつ、エンジンルーム内の熱気を車外に放出するためのエアアウトレット。
スバル車のボンネットダクトをはじめ、穴の開口部が進行方向側に広がっているのは、空気を導入する方のエアインテークダクト。
スバル車の場合、あのダクトの下にエンジンの吸気温を下げて充填効率を高めるためのインタークーラーが収まっているので、それに外気を当てて冷やすのが目的。ほかのターボ車にもインタークーラーはついているが、その設置位置はラジエターの前。いわゆる前置きが主流。スバルのような上置きインタークーラーは、少数派だ。
また、スカイラインGT-R(R34)のVspecⅡやニッサンR35 GT-RなどのNACAダクト(NASAの前身=アメリカ航空諮問委員会=NACAが開発したダクト形状)は、インタークーラーではなく、ターボチャージャー周辺のクーリングが目的。