モーターの性能には現状大差なく世間の感心も薄い
出力はどうか? この点についての状況も甲乙付けがたい状況。むしろ開発された時期によって性能が違う。もちろん小型/高出力化を要求されているけれど、新しい設計のモーターほど性能高い。本田技研と日立オートモーティブによるモーターも、数年すれば次の世代に負けると考えて良い。
そもそもすでに小型化はサチュレートしており、今から頑張ったって10%くらいが限界だと言われている。ネオジムに代表される希土類を使わない磁石で性能を追求するというアプローチもあるけれど、いずれにしろ性能は僅差。ガソリンエンジンと同じくらい拮抗している状況。
ということでモーター性能でぶっちぎることは難しいというのが定説。強いて言えば本田技研単独で開発&生産する現在のモーターよりコストで有利なことくらいだろうか。ちなみにトヨタは高性能モーターの素材である希土類を自己調達出来るルートなど確保している。そのレベルに達するのは難しい?
もう一つ興味深かったのが「モーターの生産メーカーについちゃクルマ好きでもまったく気にしない」という事実。考えてみたら私も何台かモーター付きのクルマに乗っているけれどモーターのメーカーなどどうでもいいと思っている。といった点からすればエンジンとまったく違う「部品」なのだろう。