最近復活が噂されるあのクルマも型式で呼ばれる
③フェアレディZ(S30/S130/Z31~Z34など)
日産が世界に誇るスポーツモデルであるフェアレディZ。このクルマが北米市場で爆発的な人気を集めていなかったら、今の日本車の海外での評価は異なるものになっていたかもしれない、と言っても過言ではないだろう。
そんなフェアレディZは、初代がS30(昭和51年排出ガス規制適合車はS31)、2代目がS130と呼ばれているが、3代目から車名と同じ「Z」が型式に入り、Z31となって、現在販売されている6代目はZ34だ。
2000年にZ32が生産を終了してからZ33が登場するまでおよそ2年の時間が経過しており、一時はZブランドの消滅も噂されたことがあったが、メイン市場である北米からの復活を求める声を受けてZ33が登場したフェアレディZ。そのため、Z33以降のフェアレディZは、北米市場を意識した大排気量のエンジンや大柄なボディを持つモデルとなっている。
④トヨタ・スープラ(70/80など)
トヨタのスポーツモデルスープラも型式で呼ばれることが多い車種のひとつだろう。もともと海外では初代セリカXXの輸出名として使用されていたが、日本国内では1986年に登場したA70系からその名前が使用されている。
型式的には搭載されるエンジンによって、MA70やGA70、JZA70と呼び名が変わるが、それらをひっくるめて「70スープラ」と呼ばれることが多い。2代目については2JZエンジンのみのラインアップであるため、JZA80となるが、こちらも「80スープラ」と呼ばれている。
2002年の生産終了からすでに15年が経過しているにも関わらず、チューニングのベースとしては最強ともいえる2JZエンジンを搭載している同車は、現在でも多くのファンが存在し、最近では中古車価格も高騰しつつある。
間もなく新型スープラが登場するとの噂も聞かれるが、果たして新型も15年経っても愛されるモデルになれるのかどうか、気になるところである。