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スポーツカーの性能を追求するなら V10やV12よりもV8や直6がいいってホント? (2/2ページ)

スポーツカーの性能を追求するなら V10やV12よりもV8や直6がいいってホント?

スポーツカーにとってパワートレインの出力やフィーリングは重要

 スポーツカーというのはパワートイレンが大きなファクターを占めます。走りに直結するだけにパワーやフィーリングは、スポーツカーにとって、とても重要です。

 それも高性能なスポーツカーとなれば、エンジンのキャラクターがそのままクルマの個性になったり、価値を高めたりします。強大なパワーを誇るスーパーカーになると、エンジンをボディを被せて走っているかのようです。

 さて、スポーツカーとしてのバランスですが、これは難しい問題ですね。現代のクルマの車両重量はどんどん重くなっています。これはボディ剛性も衝突安全性も要求度が高まり、安全装備や環境対応などで重量が必要な部分もあります。

 そもそもボディサイズも拡大傾向にあります。エネルギー回生をやろうとすればバッテリーも大型化してしまいます。つまりクルマは重くなる一方なので、その分だけエンジンの重量も影響が小さくなります。

 いうまでもなく気筒数が増えるほど、エンジンは重くなります。ただし、パワーは拡大し、レスポンスは良くなり、より高回転まで使えるようになります。

 おそらく、スポーツカーのバランスという今回のテーマは、そのあたりのメリット/デメリットのバランスが、現代のスポーツカーにとってどのあたりがベターなのか? ということなんだと思います。

 まずは回転数ですが、市販車としてどの程度の高回転が必要か? ということになりますね。NAの高性能エンジンは、やっぱり高回転での音とパワーが魅力です。しかし闇雲に高回転化しても、トランスミッションが辛くなりますし、低回転でしっかりと燃焼させないと排出ガスも燃費も厳しくなってしまいます。

 現代のひとつの基準は9000rpmでしょうか。9000rpmでいいのであれば、現代の技術であればV12は不要で、V8でも十分可能です。もっとも、直列4気筒で9000rpmも回してしまうエンジンが20年近く前に登場してましたね。

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