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【ニッポンの名車】三菱FTOは「ただものじゃない運動神経」のFFスポーツ (3/3ページ)

【ニッポンの名車】三菱FTOは「ただものじゃない運動神経」のFFスポーツ

日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いたFFクーペ

 FLYING KIDSのCM曲「セクシーフレンド・シックスティーナイン」と、「この運動神経は、ただ者じゃない」というキャッチコピーが鮮烈だった、三菱FTO。

 1994年にデビューし、2000年に販売終了となったFFのスポーツクーペ。ベースはミラージュなのだが、1994-1995日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

 スタイリングは、クーペフィアットに似た日本車離れしたデザインで、和製クーペフィアットなどと呼ぶ人もいた。しかし、じつはクーペフィアットも生産開始は1994年だったのだ。

 この個性的なボディに、ホンダのVTECと同じような可変バルブタイミング・リフト機構=MIVECを採用した2リッターV型6気筒の自然吸気(NA)エンジン・6A12型(200馬力)を搭載(直列4気筒の1.8リッターモデルもあった)。

 また、国産車で初めてのスポーツモード(マニュアルモード)付きのATとなる、INVECS-II(4速ATでデビューし、マイナーチェンジで5速化)を採用。技術的にはポルシェのティプトロニックが元祖だが、本家のポルシェのティプトロニックよりも、FTOのほうが高回転まで許容し、正確で使いやすいスポーツATだったのは特筆できる(MT車の設定もある)。

 エンジンの吹き上がり、とくに中間加速がよく、V型6気筒エンジンのエキゾーストも乾いたいい音でなかなか魅力的だった。

 そしてV型6気筒エンジンのFF車のわりに、ハンドリングはよく、「この運動神経は、ただ者じゃない」というキャッチコピーは伊達ではない。その要因は、ボディ剛性の高さとディメンションにある。

  

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