クルマを直角に曲げずに左に寄せる
郊外の大きなショッピングセンターなどは別として、日本の駐車場はどこでも狭い。軽自動車ならともかく、普通車に乗っている人は、けっこう駐車に苦手意識を持っている人は少なくない。
そこで今回は、どうしたら駐車・車庫入れの苦手意識がなくなるかを考えてみよう。駐車のコツは、ずばり「アウト・イン・アウト」と「スローイン」に尽きる。
「アウト・イン・アウト」はスポーツ走行のライン取りの基本だが、限られたスペースを有効に使い、クルマにとって都合のいいコースを走るという意味では、そのまま駐車テクニックに応用できる。
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具体的には次のとおり。
・進行方向に向かって左手のスペースにバックでクルマを駐車する場合
①自車は通路のできるだけ左に寄って直進する(すでに駐車中のクルマとの間隔は70センチぐらい。けっこう寄っているつもりでも、50~70センチぐらいは自然に離れているもの)。
② 止めたい駐車枠の奥の線(線L)が運転席の真横になるまで直進し、そこで停止。
③そこからハンドルを右に切って、駐車スペースに対し車体が45度ぐらいの角度になるまで前進(アウトに振る!)。
④ハンドルを逆に切って、左のリヤタイヤができるだけピボットエリア(駐車スペースのイン側の角から半径50センチぐらいのスペースのこと)に近づける。つまり「インに寄る」。リヤタイヤの位置がわかりづらければ、ドアミラーをやや下向きに調整するとラク。
⑤ あとはイン側に寄り過ぎないように、車体が1/3ぐらい駐車スペースに入ったら徐々にハンドルを戻していく(再びアウトへ)。もちろん、リヤのアウト側の角とフロントのアウト側の角の位置にも注意が必要。
これでバッチリ収まるはず!!
(進行方向右側のスペースに止めるときは、左右逆に操作)