GTというグレード名は必ずしもGTカーを指すわけではない
ちなみにモータースポーツの世界でもGTというカテゴリーがある。これはモータースポーツのカテゴリー分けでは市販車と関係ないレーシングカーをスポーツカーと呼ぶことが多く、スポーツカーに対し市販車ベースのレーシングカーをGTと呼んでいるケースが多い。
さて、市販車に話を戻し、最近はとくに線引きが難しいGTカーとスポーツカーの違いについては、速さや運転する楽しさといった走りのためにスペースなど犠牲にする面が大きくてもいいのがスポーツカー、快適性やスペース、豪華さを犠牲にしない範囲で走りを追求するのがGTカーといったところだろうか。
また最近は減ったものの、かつてのトヨタ車ではほとんどの車にあったグレード名のGTに関しては、現在のRSのようなスポーティーなグレード名の1つくらいに思っておけば間違いないだろう。
今年はかつて日本のGTカーを代表する存在の1台であったトヨタソアラの後継車的モデルとなるレクサスLCが登場する。
ソアラのようなGTカーは90年代までの価値観であれば速さ、豪華さ、カッコよさといった現代においては「古い」と言われればそれまでかもしれないが、いかにもクルマらしい魅力を持ったカテゴリーでもあり、世界に通用するGTカーが日本から再び登場することは喜ばしい。