東京都内の混み合った市街地でも気を遣わず走れる
シフトレバーをDレンジに動かし、まずは市街地へ。動き出しはスムースで、とくにクセのようなものはない。少なくともルノーのEDCに関しては、例えば国産CVT車やトルコンオートマ車から乗り換えても、乗りづらさを感じることはないだろう。
組み合わされる1.2リッターターボエンジンは街なかで余裕のトルクを発揮する。さほどアクセルを踏み込まなくても1.2トン強のボディを軽快に加速させ、まだまだ余力たっぷりの印象である。
今回は東京都心での試乗で、突然出てくる路上駐車車を避けるための車線変更や、狭い場所のすり抜けなども多発するというコースだ。そんな場所でも神経を使うことなく走ることができた。
私自身、軽自動車から大柄なSUV、スーパースポーツに至るまで、さまざまなクルマに乗るが、こうした都心を走る際に気疲れするモデルもある。これは単にボディサイズの問題ではないのだ。
アクセルに対する応答性やブレーキのタッチ、見切り、ミラーなどの視認性など複合的な要素で、結果的に疲労度が変わってくる。際立って見切りがいいとか、とてもボディが小さいとうことではなく、そういったバランスがルーテシアは優れているのだろう。