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白バイが路肩に停車するときハンドルを右に切るのはなぜ?

白バイが路肩に停車するときハンドルを右に切るのはなぜ?

右カーブの時は見えやすくするために右に切っている

 宅配便のトラックや、高速道路の道路巡回車などが停車するときは、必ず路肩側=左側にハンドルを切って止まっているが、白バイは何故、反対の右側にハンドルを切って止まっているのか? 一番考えられるのは、バイクに乗るときに、ハンドルを右に切っておくと、左手に力を入れやすく車体が安定するから(バイクは車体の左側から乗車するのが基本)。

 乗車時はバイクを起こして、サイドスタンドを左足で払うわけだが、白バイにはタンデムシートにトップボックスとその両脇にサイドボックスという白い箱も付いているし、サイドバンパーや赤色回転灯、スピーカー、無線機などの装備があるので、ただでさえ重たい大型バイク(1200㏄や1300㏄が多い)が、さらに重たくなっているので、乗り降りが少しでも楽になるのはけっこう重要なこと。

 また、バイクは構造的にハンドルを切った方向と反対に倒れていく性質があるので、ハンドルを右に切っておくと左足が地面につきやすくなるというメリットも。
(道路は水はけをよくするために真中が盛り上がっていて、両端が傾斜したかまぼこ型になっている。そのため、バイクを道の左端に寄せて停車し、左足をつこうとしたとき、思ったよりも地面が遠いときがある)。

 あとは、違反車両を見つけたときに、すぐに路肩から車道へ飛び出せるという、スクランブル発進の意思表示(示威行為・威嚇行為)という見方もできる……。

 しかし、いろいろ調べてみたところ「右カーブの時だけここに白バイが居るよ」という合図として右にハンドルを切っているようだが、それもルール化されたものではなく、基本的に本人次第で、ハンドルをどちらに切って停めようが自由らしい。

というわけで、おそらく「停車時はハンドルを右に」というのは、先輩方から受け継がれた、コツのひとつだと思われる。

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