後席はヴィッツでラゲッジはアクアとそれぞれに強みをもつ
ただし、ヴィッツは17年1月のHV追加に伴い、エクステリアをビッグチェンジ。最新のプリウスと共通する新しいトヨタ顔を採用。新鮮味という点ではヴィッツHVがややリードする印象を持てるかもしれない。
さて、価格、車格、燃費性能はともかく、200万円以下で買える両HVの選び方だが、好みは別として、決め手はパッケージング、特に後席、ラゲッジの違いになるはずだ。
ズバリ、前席頭上の余裕、後席の乗り込みやすさ、ひざ回り空間のゆとりでは、意外にもヴィッツHVがリードする。
具体的には身長172cmの筆者のドライビングポジションで前席の頭上スペースはヴィッツが170mm、アクアが150mm。リヤドアからの乗降幅はヴィッツ165mm、アクア240mm。後席に座ったときの頭上スペースはヴィッツ110mm、アクア100mm。ひざ回り空間のゆとりはヴィッツ175mm、アクア160mmとなる。これはヴィッツのほうが天井が高く、ややアップライトな着座姿勢を取れるからである。
シートサイズに関しては、座面が長めなのはヴィッツ(ヴィッツ480mm、アクア460mm)、幅方向にゆとりがあるのはアクア(アクア1310mm、ヴィッツ1270mm)だ。
一方、ラゲッジスペースはサイズ的に余裕あるアクアが優位。幅方向は両車1000mmと同一だが、ラゲッジフロアの奥行きは後席使用時でヴィッツ620mm、アクア710mm、ラゲッジ天井高もヴィッツ710mm、アクア890mm、最大ラゲッジ長ヴィッツ1480mm、アクア1500mmと、けっこう違うのだ。
よって、後席重視ならヴィッツHV、ラゲッジの容量重視ならアクアということになる。
最後にもうひとつ、ヴィッツHVとアクアの違いに触れれば、今流行りのクロスオーバーモデルモデルを選べるのはアクアのみ。X-URBANがそれである。
ちなみに先進安全装備は両車ともにもっとも簡易ではあるものの「トヨタセーフティセンスC」が用意されているので差はない。