デイ2序盤で木に激突するも大事に至らず走りきる!
第29回タイラリー・キングスカップが終了。木に激突するというアクシデントがありながらも、見事完走。ライバルの脱落もあり、見事同大会を制覇した。国沢光宏さんにとって、2度目の総合優勝となる。
暫定1位でスタートした2日目。とにかく完走することを目標に走り出した国沢WRX S4。順調にSSをこなしていたかに見えたのだが、SS8でクラッシュをしてしまう。長いコーナーの先のブレーキングポイントでうまくコントロールができず、正面の木にぶつかってしまった。
しかし、幸いにも損傷は最小限。「やむを得ず、マシンを止めるために木に当てたのだが、強く当たっていたらラジエータなどの損傷は免れなかった。絶妙な当たり具合だったのがラッキーだった」と国沢さん。見た目にもバンパーは損傷しているが、オイルやクーラントが漏れることなく走行可能。サービスパークにて簡単な板金を行ない、またSSへと向かっていった。
それ以降は大きなトラブルもなくSSをこなし、見事完走! 国沢さんにとって2度目となるキングカップ制覇となった。
「初日はタイヤバーストで、運良く帰ってこれた。今日もクラッシュの当たりどころが悪ければリタイヤだった。この2日間、運も味方に付けることができました。しかし、タラタラ走っていてはラリーに失礼。最後まできっちり走らねばという思いでした」
また、コ・ドライバーの木原雅彦さんは「クラッシュしたときはかなりの衝撃だったので、もしかしたら走れないかも? と思いました。しかし、あまり壊れずそのSSを走りきれたのはラッキーでした。それからは抑えながら走ったのですが、ただゆっくり走ればいいというわけではありません」
「速く走れば壊れてしまうかもしれないし、そのバランスを取ることが難しかった。ドライバーの気が緩むとアクシデントを起こしがちなので、なるべくいつもと同じようにナビゲートするのが大変でしたね。完走する難しさを、改めて体感しました。よいチームクルーに恵まれてよかったです。またこのチームで走りたいですね」と語った。
2017年はスバル100周年の記念すべき年。そして、おそらくスバルにとって今年初の国際格式での優勝だろう。また、CVTを搭載したマシンでの、国際格式競技初勝利は、これからのスバルにとっても記念すべき勝利となったのではないだろうか。