一般社団法人 電気自動車普及協会(APEV)が、EVの可能性を通して次世代を担う学生を育成することを目的とした、「国際学生EVデザインコンテスト2017」のキックオフ記者発表会を都内で開催した。
この「国際学生EVデザインコンテスト」は、これまで「国際学生EV超小型モビリティデザインコンテスト」というタイトルで2013年、2015年に開催されてきたもの。3回目となる今回は、EV全般を使った社会の在り方を提案してほしいという考えから、タイトルが変更となった。
募集課題は、ゼロエミッションEVの可能性を最大限に活用した未来のモビリティとその社会のかかわりのデザイン提案。タイトルの変更にもあったように、クルマのスタイリングだけの評価ではなく、新しいモビリティを含めた社会の在り方をデザインするというものだ。
この発表会では、6名の審査員も発表となった。日産自動車専務執行役員チーフ・クリエイティブ・オフィサーの中村史郎さんが審査委員長を務め、有名な建築家で東京大学名誉教授の安藤忠雄さん、KEN OKUYAMA DESIGNの奥山清行さん、APEVの代表理事である田嶋伸博氏。そして今回からヤマハ発動機デザイン本部本部長の長屋明浩さんがこの審査委員に加わった。
また海外からパトリック・ルケモンさん(元ルノー副社長)、ジャン・ファンさん(広州汽車グループデザイン担当副社長)の2名も参加。日産自動車でデザイナーとして活躍し、前回のコンテストではアドバイザーとして名を連ねていた山下敏男さんがコンテスト実行委員長となっている。
参加資格は2017年4月時点で18歳以上の学生(学校の種類は問わず、1名からでも、最大6名までのチームでの参加も可能。1校で複数チームの参加も可能)。主催者が指定するSNSに登録し各種案内にタイムリーに回答することができること。所属する学校の教員がコンテスト参加を承認し、参加者を指導できること、といったものがある。エントリー費は無料。なお、今回から、応募作品やコミュニケーションに使用する言語は英語となる。
スケジュールも発表された。4月28日にエントリー受付締め切り、5月末には1次作品提出締め切り、8月中旬2次作品提出締め切り、最終審査と表彰式は東京モーターショー2017に合わせて開催となる。
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