クルマへのダメージを考えると避けたほうが無難
徳島県の「剣山スーパー林道」は全長87.7kmの日本最長のスーパー林道で、その大半が未舗装路……。こうしたところを普通の乗用車で走るのは、クルマへのダメージ、ドライバーのストレス、所要時間、燃費などを考えても、まったくおすすめすることはできない。
その他、スーパー林道は全国各地に23路線、総計1791kmほどあり、未舗装路が30km、40kmと続くところも珍しくない。こうしたスーパー林道は極端な例にせよ、乗用車で未舗装路を走るなら、5km未満にしておいたほうがいいのではないだろうか。
各自動車メーカーでは、未舗装路や山岳地帯、高地、雪上、寒冷地、etc.で耐久試験を行って、製品化し出荷しているので、舗装路以外は走れないということはないだろうが、未舗装路は条件がコロコロ変わるので容易ではない。
フラットなダートで、土と小石のような道なら、乗用車だって走りやすいが、轍が深かったり、道に穴が開いていたり、大きな石や尖った石があったり、倒木や流水があったり、道が極端に狭くなったりすると、乗用車ではもうお手上げということも……。
ましてや雨が降ったり、残雪があったりすると、さらに条件は悪くなる。そうしたリスクを考えると、臨時の工事区間などを別にすれば、乗用車でわざわざ未舗装路を長い距離走るのはできるだけ避けた方が賢明だ。