中国を中心にアジア太平洋地域での販売増が大きく影響
フォルクスワーゲン・グループの2016年暦年のグローバル販売台数が1031万2400台となることが発表された。悲願の1000万台オーバーを実現し、初めてトップとなることが確実視されている。
2015年には北米に端を発したディーゼルエンジンのエミッション不正問題、いわゆる「ディーゼルゲート」があり、後半失速したフォルクスワーゲンだが、2016年はフォルクスワーゲンの乗用車だけでも598万7800台と前年比2.8%増。売上を伸ばしている。
ちなみに、フォルクスワーゲン・グループに含まれるのはフォルクスワーゲンのほか、アウディ、ポルシェ、シュコダ、セアト、ランボルギーニ、ベントレー、ブガッティ、スカニア、MANといったブランド。
とはいえプレミアムブランドの販売台数は少なく、アウディ(2016年の販売台数は187万1300台)、シュコダ(同112万7700台)、セアト(同41万200台)、ポルシェ(23万7800台)、フォルクスワーゲン商用車(同48万100台)といったブランドで台数を稼いでいる。
地域別のセールスでみると、前年比12.2%増の中国を含むアジア太平洋地域で431万8700台も売っているのが目立つ。ちなみにヨーロッパ地域は前年比4.0%増の420万6500台で、フォルクスワーゲン・グループにとってアジア太平洋地域のほうが市場は大きくなっているのだ。