1週間以上掛けていなかったエンジンを始動すると一気に傷む
メカでは、エンジンオイルは下に落ちて、1週間もすればシリンダー内は油膜切れが発生してしまい、この状態でエンジンをかけるといわゆるドライスタートという状態になり、内部を猛烈に痛めてしまう。エンジンの消耗の80パーセントはこのドライスタートが原因というとほどなので、侮ってはダメだ。
そのほか、ブレーキは踏むことで各部のピストンが動くのだが、逆に踏まないと固着が進む。
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このように走行が少なくても、劣化は進むわけで、低走行だからといって絶好調とはいえない。結局、クルマを長生きさせるコツは、負担の少ない操作で、定期的に乗ってやることにつきる。それも街乗りばかりだけでなく、高速道路もキチンとスピードを出して走ってやること。そうすれば内部のカーボンも飛んで、気持ちいい吹けも維持。もちろんメンテの励行も重要だ。
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こうすれば、今どきのクルマは20年/20万kmオーバーなんていうのも快適にクリアできる実力はある。クルマは走ってナンボ。距離がかさむのは当然と考えたうえで、カーライフを楽しむ。数字ではなく、人間もクルマもどれだけいい歳の取り方ができるかということだ。