あのバスケット界のスターがCMに出演したクルマも成人式
②ホンダ・ステップワゴン(1996年5月発売)
今でこそFFレイアウトのミニバンというのはどこのメーカーでも発売しているが、ステップワゴンが登場した当時、ミニバン(当時はワンボックスカーと呼ばれていた)はFRレイアウトが一般的。
トヨタのタウンエースノアもしかり、日産のセレナもしかりだった。ちなみにステップワゴンは1995年の東京モーターショーでS-MXと共に登場しており、その時の名前はF-MXであった。現在は5代目となり、それまで2リッターもしくは2.4リッターの自然吸気エンジンというラインアップであったが、一転して1.5リッターターボへとダウンサイジング。低回転域から過給し、2.4リッター並みのトルクを発生させている。また、先ごろ登場したコンプリートカー「Modulo X」はミニバンらしからぬ走りの良さが好評だ。
③マツダ・デミオ(1996年8月発売)
バブル期に行った5チャンネル体制の大失敗により経営難に陥っていたマツダを窮地から救ったのが初代デミオだ。コストを抑えるためにレビューのプラットホームを流用しているものの、当時はまだ珍しかったコンパクトワゴンスタイルが受け、マツダ自身も「予想を超える」と認めるほどのヒット作となり、累計販売台数47万台以上(初代のみ)を記録している。当時のコンパクトカーのなかでは群を抜いて広い室内空間とラゲッジスペースをアピールするため、当時の人気プロバスケットボールプレーヤー、スコッティ・ピッペン(身長203cm)をCMに起用していたのを覚えている人も多いのではないだろうか。
余談だが、ピッペンはCM放映期間中に飲酒運転を行ない、CMは打ち切りとなってしまっている。4代目となる現行モデルでは、同クラスの国産コンパクトカーのなかでは唯一ディーゼルエンジンをラインアップし、クラスを超えた質感の高さが人気を集めている。