トヨタ純正テープ以外でも効果はあるが貼り方にも注意が必要
ここまで①から③とアルミテープを装着する場所を3ステップに分けて紹介したが、これがすべてではない。あくまでも86の場合というサンプルのひとつであって、ほかの車種では違った場所で威力を発揮することもある。いずれも、それほど大きなスペースに貼る必要はない。小さなアルミテープの断片でも十分に効果は出る。
ひとつだけ念を押しておきたいのは、アルミテープを貼ることはクルマの性能を高めるパーツではないということ。静電気などを帯びたクルマは、本来の性能を100%発揮できなくなる可能性がある。
アルミテープを貼ることで放電を行い、限りなく100%の性能に近づけてくれるアイテムなのだ。だから、電気が溜まっていないクルマに貼ったとしても、効果は体感できない。逆に、電気が溜まってコンディションが良くないクルマの場合、大きな変化を実感できることになるだろう。
アルミテープが効果を発揮するのは、ウレタン素材のパーツ。写真のように剥き出しで貼らなくても、見えないようにバンパー内側に貼ることでもOK。ただし、アルミテープの上に塗装などコーティングしてしまうと威力は発揮できないので、なるべくアルミ剥き出しの状態で貼るのが有効だ。
もうひとつのポイントとしては、フルード類などの性能を適正にする効果もあるという。コラムカバーに貼るのは、じつはその意味がある。ATフルードやブレーキフルードなどを通じて、タイヤハウス内の静電気を除去するというのだ。
これらのことをヒントに考えれば、アルミテープが威力を発揮しそうな場所というのは、さまざまな場所が考えられる。効果的にアルミテープを貼れば、愛車を最善の状態に保つことができるのだ。
ちなみにトヨタ純正アルミテープは、500円程度で購入できる。ホームセンターなどで販売されているアルミテープでも代用できるが、導電性テープであることが効果を引き出すポイントだ。