スバル独特の無骨さに決別!? 座った瞬間にわかる質感の高さ
クルマを走らせる前、乗り込んだ瞬間から、その大幅な進化を直感できたのが新型インプレッサ。スバルが次世代を見据えてすべてを見直して作りあげた力作だ。クルマの素性である基本性能を左右するプラットフォームに始まり、動力系にも大きく手が加わっている。
見た目も大きく変わっているが、このあたりは趣味趣向があるので、個人的にはキリッとした精悍な印象が強まり好感触は持てるが判断はお任せしよう。
200万円前後の車両本体価格に加えて、運転支援及び予防安全の最先端を行くと評されるアイサイトが標準で付いていることを踏まえたら、この仕上がりに不満を抱くことは少ないだろう。
誰もがクルマに乗り込んだ瞬間から、新型インプレッサへのスバルの気合いを感じるはず。とくにスバルに慣れ親しんできたファンならそれを顕著に感じるだろう。奇をてらうことなく、室内には落ち着き感や上質さ、高級感さえ漂っているのだから。
個人的な見解ではあるが、これまでスバルといえば運転のしやすさや視認性そして使い勝手は重視するが、どのように魅せるか? 感じさせるか? といった演出が不得意な走り系硬派イメージの仕上げモデルが多かった。
それがお洒落を覚えたアスリート的な印象の仕上がり。ただし決して軟派になったわけではない。クローム系のアクセン的な加飾の使い方のうまさや、センターモニターのわかりやすさと色使いを含めたデザインの良さ。
さらにドリンクホルダーが横並びになっているなど、拡張されたゆったり室内幅に準じてセンターコンソールも幅広になり、視覚的な重厚感が得られたにことが効果的なのだと見て取れる。