剝がす際は塗装を傷めない方法をとる
中古車で買ったら、自分の好みとはまったく違うステッカーが貼ってあって、なんとかはがしたいなんていうこともあるだろう。
そもそもステッカーが好きじゃないこともあるだろうし。もちろんガリガリと力任せにやれば剥がれるというか、削り取れるだろうけど、それでは塗装を傷めるだけ。最悪の場合、ステッカーと一緒に塗装が剝がれるなんていうこともありうる。
そこでステッカーの上手な剝がし方を紹介しよう。このテクは家庭でも使えるので、ぜひ頭に入れてほしい。
まずは専用アイテム。トレーサーという巨大な消しゴムみたいなもので、ドリルに付けて使用する。剝がすというより削って取る感じで、頼もしい。それにゴムなので塗装はキズ付けないのがいい。ただし、ツルツルの場合など、ステッカーの素材によってはまったく歯が立たないこともあるのが難点だ。
そのほか、ステッカー剝がし剤という専用ケミカルもあるが、溶剤で少しずつ表面を柔らかくしたり、糊を溶かしたりして取り除いていく。一見するとよさそうだが、そもそも効果を弱くしているからか、思ったほど効果がないこともある。
そして、なんだかんだ効くのが、お湯でふやかしていく方法だ。熱湯だと塗装もやられてしまうので、70〜80度ぐらいのお湯を何度かに分けてゆっくりとかけながら、ヘラのような平らなもので少しずつ剝がしていく。めくれ上がった部分にさらにお湯をかけてやるとさらに柔らかくなりやすいので、お湯は多めに用意しておくといいだろう。
ほぼ、これらの方法で剝がすことができるが、問題は日焼けしている場合。そこだけ色が濃いなんていうことにもなりかねないが、まわりの塗装自体が劣化しているので、磨いても元に戻らない。しばらく放置していると、ステッカーが貼ってあった部分も色あせして、だんだんと目立たなくはなってはくる。
剝がす際は、色あせなども考えて、あまりに目立ちそうなら剝がさないという選択もあるだろう。