フロント・リヤのデザインを変更し空力性能アップ
イタリアの名門ランボルギーニは、次世代フラッグシップモデル「アヴェンタドールS」を発表した。アヴェンタドールSは空力性能を重視した新デザインに変わるほか、サスペンションを見直した。また新たに加わったドライビングモード「エゴ」はドライバーの好みに応じたステアリング、サスペンション特性のカスタマイズが可能だ。
アヴェンタドールSは、フロント・リヤの形状を改良しながら美しいサイドラインとサイドエアダクトでアヴェンタドールの特徴を失っていない。またリヤのホイールアーチは70年代の大スター「カウンタック」をモチーフにしている。
リヤのディフューザー(オプションでカーボンファイバーに変更可能)は数枚のフィンの効果で空気抵抗を軽減しダウンフォースを得られる。可動式のリヤウィングは、速度やドライブモードに応じて3パターンの角度に変えられる。
今回初採用となった新四輪ステアリングシステム「ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング」はいわゆる4WS機能。低速時は小まわりが利くようになった。サスペンションは雪上や氷上などでテストを重ね、あらゆる路面状態でタイヤのグリップを得られるように仕上げている。
ドライビングモードは従来どおり日常使いの「ストラーダ」、スポーツ走行を楽しめる「スポルト」、サーキットで本領発揮する「コルサ」の他に前述の「エゴ」が追加された。
エンジンは6.5リッターV型12気筒をリヤに搭載し、アヴェンタドールより40馬力増した740馬力を発揮する。0-100km/h加速は2.9秒、最高時速は350キロ以上となっている。燃費性能も追求され、先代モデルと同様シリンダー休止機能により、全開で走行しない場合は12気筒の半分6気筒で走ることができる。