冬場でもエアコンのチェックが大切
逆に油脂類の交換は、今ではあまり気にしなくてもOK。エンジンオイルは始動時に問題になる粘度、つまりWが付いているほうの数字が0Wや5Wが当たり前になっているし、凍結して冷却系が破裂する恐れがある冷却水も、ここ最近のクルマであればスーパーLLCという高性能なものを使用しているので問題なし。通年使えるようになっている。
もちろん低年式車では対応していない可能性もあるので、低粘度のオイルや冷却水の濃度などの確認や調整を行なっておきたい。
一方、車内ではエアコンまわりのメンテナンスが重要だ。エアコンというと夏のものというイメージがあるが、オート化が進んだこともあって今では通年使われるし、冬場は曇り止めのためにとくに多用されるだろう。
エアコンガス量などの点検まではしなくていいが、悪臭のもととなるフィルターの点検と確認。そして吹き出し口まわりの汚れも取っておくだけでも、クリーンになる。
また女性で乾燥が気になるため、エアコンを使わないという場合は、市販の曇り止めをグローブボックスに入れておくのもいいだろう。もしなければ裏ワザを駆使。薄い石けん水を作って窓を拭くだけで曇りは止められる。
そして最後に、雪道走行後はザッと下まわりを水で洗い流しておきたいし、さらに余裕があれば覗いてみて、塗装の剥がれやサビが出ていないかを確認。もちろんなにかしのダメージがあれば補修しておく。じつは雪道に撒かれる融雪剤は塩。下まわりに付着するとダメージとなることがあるからだ。
そのほか、メンテとは異なるかもしれないが、ディーゼルに入れる軽油は凍結しやすいので、極寒の地にいきなりいくような場合は、現地についたら給油をするように計算しておく。気温が下がる地域向けには凍結防止剤が入っていて、凍らないようになっている。