パーツの価格は上がるが交換に関する手間などが省ける
ユーザーからするとASSYとパーツ単体の両方がリーズナブルな価格で補修部品として用意されているのが理想だが、部品点数が増えると管理コストから価格が上昇する傾向にある。ただでさえ補修部品の価格は毎年のように値上がりするので、なおさらだ。
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もちろん、中身に精通したメカニックであれば自動車メーカーにアッセンブリパーツを注文せず、部品メーカーなどの別ルートから部品単体を入手する方法を知っていることもあるだろう。ただし、前述したようにパーツの分解と組み立てが必要になる場合はコストダウンにつながるとはいえない。
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また、経年劣化による故障の場合は周辺部品も怪しいことが少なくない。結局はアッセンブリで交換したほうが安くつくこともあるので、見極めは難しい。年式によってはアッセンブリであっても供給されるだけありがたいということもある。
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アッセンブリでもパーツ供給されなくなると、部品を分解して、故障個所を見つけ、そのパーツを代替品を使ってでも交換する必要に迫られる。ここまでくると、メカニックの高いスキルやノウハウが求められる領域で、コストダウンのためというよりは、レストアに近い。修理に高い技術が求められる世界となってくる。