舗装された路面にコーンを置き設定されたコースをタイムで競う
モータースポーツのジャンルのひとつで、舗装された路面に、パイロンなどで任意にコースを設定し、そこを1台ずつ走って、計測されたタイムを競う競技。
日本では、1960年代かに米軍基地内で行われるようになったのが発端で、現在では、専用のジムカーナコースだけでなく、夏場のスキー場の駐車場や大きな広場、サーキットの一部などを利用して、1周1分前後のコースを2回走行し、速い方のタイムで順位を確定するのが一般的。
「ジムカーナ」という言葉の語源を調べてみると、ルーツは、ヒンドゥスターニー語の「ジムカーナー」らしい。意味は「球の家」で、屋内球技の競技場のことを指していた。転じて「(技術を競う)競技会を行う場所」となり、イギリスでは「馬術競技会」に、アメリカではモータースポーツの「運転技術競技会」という意味で使われるようになった。
ギアは1速2速を多用するタイトでテクニカルなコースが多く、サイドブレーキを使った派手な180度ターンや360度ターンなどが魅力のひとつ。
絶対的な速度が低く、1台ずつ走るので、クラッシュなどのリスクが少なく、ナンバー付きの車両でエントリーできるクラスが中心なので敷居が低いため、モータースポーツ入門としておすすめできる。JAFの公式戦だけでも、年間200以上のジムカーナ競技会が開催されていて、国内B級ライセンスを修得すれば出場可能。
ライセンス不要のジムカーナ練習会も、各地のジムカーナ場で定期的に開催されているし、ビギナー向けの無改造クラスやAT車クラスまであるのが特徴。トップカテゴリーの全日本ジムカーナ選手権になると、もっと改造範囲の広い、ジムカーナに特化したスペシャルマシンで競い合うクラスもある。
全日本ジムカーナで、過去16回チャンピオンを獲得している山野哲也選手が、知名度ナンバー1のジムカーナドライバー(スラローマー)だ。