ターボに対してレスポンスに優れるというメリットがある!
ターボチャージャーは排気ガスのエネルギーを使うのでパワーロスがゼロというメリットがありますが、その代わりにターボラグが発生してしまいます。
機械式スーパーチャージャーはパワーロスがあるものの、つねに回転しているのですぐに作動することができます。
機械式スーパーチャージャーには、いくつもの種類があります。もっとも一般的なのはルーツブロアという8字型のローターを2つ組み合わせたものです。ブロア=送風機という名前からわかるように、ターボと同じように圧縮せずに圧力を加える装置です。
もっとも採用例が多く、フォルクスワーゲンのTSIツインチャージャーにも使われました。ちなみに高回転でパワーロスが大きくなってしまうので、3500rpm以上ではクラッチを切ってフリーになるように制御されていました。
比較的新しいのはターボチャージャーのコンプレッサー側を使い、エンジンの力で回す遠心式スーパーチャージャーです。小型軽量、しかも高回転でもパワーロスが少ないのが特徴です。ターボチャージャーほど回転数を上げることは難しいのですが、リニアなトルク特性とレスポンスの良さが特徴になっています。今後注目されるスーパーチャージャーといえるでしょう。