なんと顔だけで4種類から選択可能
ツートーンルーフも用意されるエクステリアデザインはボクシーかつワイド感を強調した、エッジが効いたデザイン。顔はトールとタンク、トールカスタムとルーミーカスタム、ルーミー、タンクカスタムの4種類。グレードは2WDだけで8種類も揃い、ボディーカラーはツートーンも含めると14色もある大所帯である。
全車ブラックで統一されたインテリアのインパネは質感の高い水平基調のデザイン。ナビ、CVTセレクター、エアコンコントローラー部分のパネルは高級感あるピアノブラックが基本となる。
注目したいのは豊富かつ実用的な収納。ペットボトルが数本入る容量のインパネセンター大型ボックスは脱着式で、ゴミ箱にもなる仕掛け。
インパネ左右の回転式カップホルダーは閉めるとスマホを置くのにちょうどよく、展開するとペットボトル、500ml〜1Lの紙パックが入るアイディアが光る。
また、時計やギヤ表示、外気温計、各種アニメーションなどが表示できるインパネセンターに用意される4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレーの左右には、後席へエアコンの風を送る吹き出し口が備わり、後席の乗員、ペットへの空調配慮にもこだわりを見せている。
シートはかけ心地の良さで定評あるダイハツ最新のムーブキャンバスと同じ骨格。後席ダイブイン機構はタントのものを流用。ダイハツ軽の財産、アイディアを積極的に採用。後席6:4分割のシートは240mmスライドと70度のリクライニング機構を備え、ラゲッジの奥行きを500〜740mmに可変できる。
ちなみに身長172cmのドライバー基準での後席ひざ回り空間は最大385mm。これはブーン・パッソの同210mm、シエンタ2列目席の同220mmをしのぐだけでなく、トヨタのMクラスミニバン、ヴォクシー・ノアの2列目席ベンチシートの同300mmを圧倒する広さ。
Bピラーの大型アシストグリップは子供用兼用と気が利いている。
ラゲッジは後席を前出しすることで、機内持ち込みサイズのキャリーケースを4個積めるのだからかなり実用的。さらに後席をダイブイン格納することで26インチの自転車が2台積み込めるのだから文句なし。
リヤボディー形状の都合でフロアに対してやや高くセットされた多機能デッキボードは反転すると防汚シートが畳まれていて、それを展開するとラゲッジフロア全体が防汚仕様になる仕組み。自転車、アウトドア&スポーツ用品の積載はもちろん、ペットを乗せるにも好都合のかつてないアイデア、配慮と言える。