ホンダサンクスデーで直撃するもヴァンドーンは「ノーコメント」
先週末、ツインリンクもてぎでホンダのファン感謝デーが行なわれ、実質2万人のファンが集まって盛大な盛り上がりを見せた。
当然、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ、今年限りで引退を表明しているジェンソン・バトン、バトンからシートを受け継ぐストフェル・ヴァンドーンも、佐藤琢磨を筆頭とする日本人ドライバーとともにリストに名を連ねていた。
現在の関心は、日本時間金曜日の夜、まるでこの日のために用意されていたかのように世界を巡ったサプライズ、『ロズベルグ引退!』のニュースだった。
しかし、結論から言ってしまえば、F1ドライバーの3人からはコメントなし。あったのは、ヴァンドーンの「ノーコメント」という笑顔の一言だけだった。
当然といえば当然、“動く”とすれば、億単位の契約の話になり、余計なことは言わないのが道理だ。
しかし、フェルナンド・アロンソは、SNSのフェイスブックに(まぁ、誰かの創作とは思うが)、メルセデスのトト・ウルフに当てたメールの文面のスクリーンショットや、通話記録が掲載されたり。
マクラーレン・ホンダの調子がよくなっているとはいえ、まだまだ来年のチャンピオン争いには届かないことと、フェルナンド・アロンソじたい、すでに35歳と“時間がない”という状況が想像力を膨らませ、“一番行きたいドライバー”の最優先と考えられている。
一方、ジェンソン・バトンは、そもそも、2017年を「アロンソ/ヴァンドーン/バトンの3人体制」という奇妙な形を発表した頃から、じつはレールが敷かれていた、という話もまことしやかに伝わる。契約で他チームへの移籍は制限があるはずだが、契約は契約で違約金である意味どうにでもなる。
バトンのマネージャーも、もてぎでロズベルグのことを尋ねると、まったく表情を変えずに「びっくりしたね」とまるで他人事だった。
ホンダF1レーシングの長谷川祐介F1プロジェクト総責任者は、「驚きました。ロズベルグは、(今年の争いで)本当に疲弊してしまったのでしょうね」、と答えたが、SNSのアロンソの件を伝えても、特段の反応はなかった。
さて、突然の引退劇にびっくりした次は、誰が『最強メルセデス』のシートに座るのか、という話題が、世界中を飛び回っている。