トヨタ2000GTのボンドカーまで展示された
10回目を迎えた「トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑」が11月26日に開催された。100台以上の名車が神宮に展示されるほか、約11kmのパレードランを行った。
毎年11月下旬に行われるトヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバルin神宮外苑は、港区青山一丁目の「いちょう祭り(今年は中止)」と重なり多くの人が訪れる。当時を懐かしむ人から若い人まで楽しめるイベントとして定着してきている。
パレードは神宮外苑をスタートし、赤坂見附〜三宅坂〜国会前〜桜田門〜二重橋前〜新京橋〜銀座をとおり戻ってくるというルート。11月は、いちょう並木が見頃でクラシックカーとの調和が見事なであり、そうした美しい写真が撮れることでも有名になっている。
トヨタ博物館からも貴重なクラシックカーがもち込まれ2016年はトヨタ2000GTの”ボンドカー”と”スピードトライアル仕様”等9台が展示され、ギャラリーの目を釘付けにしていた。
【会場見かけた美しいクルマ】
1956年式のポルシェ356Aクーペのスピードメーターに目を向けるとわずか400km! 会場でも「これはキレイ!」と絶賛されていたオーナーのHさんにインタビュー。
元々マイル表示だったメーターをレストアを機にキロ表示のものに変更したという。10月にレストアを終えたばかりの356Aクーペはボロボロの状態から2年半の年月をかけて復活した。
美しいブルーは「アカマリンブルーメタリック」と呼ばれ、1956年式の356クーペにしか設定されなかったという。とことんオリジナルを追求し、ラジオまで当時の物を使用している。「探すのにとても苦労しましたが、楽しかったですね」
「革シートはアメリカに送って張り替えをしてもらいました。座りがとてもよくフカフカな感じを残しながらも正しいポジションを取るとお尻が包み込まれるようにピタッと張り付くんです。不思議なんですよね」
「屋根の内張も、穴の間隔が1956年式だけこの形状で、板金屋さんが資料をもっていたのでオリジナルに忠実に戻せました」
自分の生まれ年のクルマとゼロスタートのオドメーターで、共にイチから歩んでいきたいと話してくれた。