よほどのトラブルでない限りはまず数百m先の非常帯まで移動
高速道路のパンクは、JAFの出動件数でもNo.1のトラブル。去年一年間で2万7518件も出動している。では、もし高速道路でパンクしてしまったらどうすればいいのか。まずは慌てず、ハザードランプを点滅させながら徐々に徐行。そしてクルマを走行車線や路肩ではなく、必ず非常駐車帯まで動かしてから停車することだ。
非常駐車帯とは、故障車・緊急車両・道路管理車両等が停車することを目的に、道路の左路肩に設置したスペースで、トンネル以外では約500m毎、トンネル内においては約750mを目安に設置されている。
四本のタイヤが、いっぺんにバーストしたとすれば、話は別だが、トラブルを起こしたタイヤが1本だけなら、徐行したまま500mぐらいは動けるはず。二次災害を防ぐためにも、とにかく非常停止帯まではクルマを移動させよう。
次に左側のドアからクルマを降りて、ガードレールの外に出て、発煙筒を焚き、三角表示板を設置する(車道は歩かず、ガードレールの外側を歩いて、故障車の50mほど後ろに置いて後続車に知らせる)。このとき、故障車のハンドルは左方向にフルロックするまで切っておき、エンジンをかけたまま、ハザードランプと付けっぱなしにしておく。
次に、携帯電話か非常電話で、道路緊急ダイヤル(#9910)か110番に電話して、故障の状況を必ず伝える。これはJAFなどのロードサービスを呼ぶときも、自分でその場でパンク修理をする場合でも必須事項。
通報することで、情報板に故障車が停車していることを表示し、後続車に注意を促したり、状況に応じて高速隊や交通管理隊が現地に駆け付け、車線規制などを行ってくれるからだ。