なんと子供を預けてパチンコ屋に行く親も!
ビックリマナー客その3:
「ノベルティーグッズを大収集」
週末の拡販キャンペーンや展示会などでは、商談や試乗をした来場客向けのノベルティグッズが店頭に置かれる。
なかには、すべての来場者に配られる粗品もあり、一応そのディーラーで販売するブランドのロゴなどが入った非売品であったり、またはラーメンやティッシュボックスなどの実用品だったりして、各社とも、最近ではその内容はかなり豪華で充実したものになっているのだが、ここぞとばかりに一家総出で近隣の系列店舗のすべてを回り、ノベルティグッズの収集への執念を燃やす家族が現われる。
そもそも客引きのためのものとはいえ、あからさまにノベルティグッズ狙いでクルマそのものへの関心はゼロです、という態度で来場するのはやめてほしいものだ。
ビックリマナー客その4
クルマが汚れるたびにクレームをつける
国産車ディーラーでは車検などの大掛かりな点検・整備の時ぐらいしか洗車しない場合が多いが、高級輸入車のディーラーでは、基本的に入庫する既納客のクルマはすべて洗車する姿勢のディーラーが少なくない。
とくに、異音や電気系の不具合などのクレームで入庫した場合は可能な限り洗車(しかも手洗い/室内の掃除機がけも実施)するので、セールスマンだけでは手が回らず、洗車・引き取り/納車要員のバイトが数名居たりするほどだ。それを利用して、雨上がりなど、ちょうどクルマが汚れた頃を見計らってクレームをつけてディーラーにクルマを引き取らせる人が居る。
異音や違和感系のトラブルは、ディーラーに入庫したりセールスマンが乗る時に限って症状が出ないということがよくあるため、それを逆手にとっての策略だ。毎回、クルマを引き取って点検しても「今回は異常が見られなかったので、しばらく様子をみてください」という結果で納車するのだが、洗車させることが目的の小さなクレームの連発は本当に迷惑なのでどうかやめてほしい。
ビックリマナー客その5:
ファミレスのドリンクバー感覚で長時間居座る
最近のディーラーは来場者向けのドリンク類の充実が著しい。昔は自動的にホットコーヒーが出る程度だったが、最近は店内に入るや否や、女性スタッフがドリンクのメニューを片手にオーダーを聞きに来るのが当たり前となった。
レクサス店のコーヒーの美味さは一部で話題となったが、普通の国産ディーラーでもドリンク類のラインアップと待ち合い室の環境の充実ぶりは目をみはるものがある。しかし、それと比例して点検や商談もせずに延々と居座る人が増えてきた。
平日の昼間などは店内で目立つためかあまり発生しないが、セールスもサービスもバタバタしがちな土日は本当の客に紛れて、ただ寛いでいるだけの人が居るのだ。ひどい場合はキッズスペースを託児所代わりに子供を置き去りにして近くのパチンコ屋へ、という信じがたい人も。
最近の自動車ディーラーは、多くの人にとって居心地が良い場所になっていることが裏目にでるという、なんとも悲しい現実である。