極めつけの70万円を切るモデルもある!
③トヨタ・ヴィッツF Mパッケージ(115万3637円)
トヨタのエントリーモデルといえばヴィッツ。それよりも安価なパッソもあるが、あちらはダイハツのOEMということもあり今回はヴィッツをチョイスした。
1リッターエンジンを搭載するエントリーグレードのUをベースに、装備を省いたものがMパッケージとなる。加飾が省かれるほか、リヤワイパーレス、リヤウインドウのマニュアル化など、簡素化が目立つが、1~2名乗車がメインであればそれほど気にならないだろう。もちろん前席エアバッグやVSC&TRCなどの安全装備は標準装備。ギリギリで120万円をオーバーしてしまうが、プラス5.4万円でToyota Safety Sense Cを追加装備できることも魅力だ。
④日産・マーチ S(115万1280円)
ヴィッツと双璧をなすエントリーカーがマーチだろう。4代目となる現行モデルはタイでの生産ということもあり、安価に抑えられている。(写真はマーチS PLUM)価格的にはヴィッツよりも安価な上に、搭載されるエンジンは200cc多い1.2リッターとなり、ヴィッツF Mパッケージほどの装備のオミットもない。排気量は大きいものの、1リッターのヴィッツとの燃費の差は0.2Km/Lというのも優秀で、華やかさこそないが普段の足として考えれば十分といえるだろう。しかし、ヴィッツにオプション設定される自動ブレーキが、マーチには全グレードで用意されないのは残念なポイントだ。
⑤スズキ・アルトバンVP 5MT(69万6600円)
移動の足など、完全に割り切って考えるなら群を抜いて安価なアルトバンを外すわけにはいかないだろう。エアコンやパワステなどの最低限の快適装備は装着されているのに、70万円を切る価格は驚異的ともいえる。610kgと現行車のなかでもダントツに軽量なボディに5速MTの組み合わせは、キビキビとした走りを楽しむことも可能で、120万円からの差額で思う存分チューニングをするのも楽しいかもしれない。また、2ペダルMTであるAGS仕様にはレーダーブレーキサポートを装備したグレードも設定。それでも82万6200円となっている。ただ、2名以上乗車することが多いユーザーにはオススメできない。リヤウインドウは固定式だし、リヤシートは補助席以下の快適さなのだ。