【イラッ!】高速で左車線がガラガラなのに右車線を走り続けるクルマの対処法 (2/2ページ)

譲らないクルマを左から抜くと違反になるので注意

 80年代後半に、リジェのF1ドライバーだった、ルネ・アルヌーが、「妖怪通せんぼジジイ」という異名をつけられていたが、高速道路の「通せんぼジジイ」(女性や中年~若年も含む)に何か打つ手はあるのだろうか……。

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①遠目からライトオンで近づく。それで道を譲ってくれる人は、真正の「通せんぼジジイ」ではないかもしれないし、“ホンモノ”には気づいてもらえないことも……。

②パッシングをする。定番の対処法で、気付いてもらえるケースを多いが、パッシングをされると不快に感じ、一層タチが悪くなることも少なくない(とくに、「通せんぼジジイ」が、自分には非がないと思い込んでいる場合」。

③ライトではなく、右ウインカーを点滅させながら接近する。トラックやバスなどは、これでけっこう避けてくれる。ライトやパッシングよりもスマートでおすすめだが、そもそも後方を見ようとしないドライバーにはお手上げ……。

④ライトのオンオフ。ハイビームやパッシングではなく、ロービームと消灯を2~3回繰り返す。夜間はとくに有効とされる。これもわりとスマートでおすすめ。

⑤前走者には期待せず、黙って左側から追い抜く。「通せんぼジジイ」対策としては、一番実利的な気がするが、「追い越し違反(先行車両の左側からの追い越し)」は、減点2点、反則金9000円(普通車)の違反。パトカー等に見つかると……。

 というわけで、現状では、追い越し車線のルールとマナーについての周知徹底に力を入れてもらうのが一番かもしれない。この問題も他の速度規制と同じように、建前のような最高速度と、実勢速度に隔たりがある点が、最大のネックになっている。WEB CARTOP

 したがって、それらを根本的に解決するには、少なくとも高速道路だけでも、車線ごとに最低速度を定めるのが一番理想的だ。

 例えば、片側3車線以上の高速道路では、まず最高速度を時速140Kmまで引き上げ、そのうえで、一番左側のレーンは最低速度80Km以上、中央車線は100Km以上、右側の追い越し車線は、120Kmといった具合にすれば、事故も、渋滞も、ストレスも、劇的に減ると考えられるがどうだろう?WEB CARTOP

 もっとも、こうしたルールの改定に対しては、もっと手ごわい「妖怪通せんぼジジイ」が控えていそうなので、一筋縄にはいかないかもしれないが、何とかしてもらわないと困る。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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