直らないつぶれ癖がつくと不快な音と振動が出る
月に一度も乗らないようなクルマだと、駐車中に接地面だけタイヤがつぶれて、そこに“つぶれ癖”がついてしまう。
軽傷の場合は、走り出せば、つぶれ癖が直ってくる場合もあるが、一度、つぶれ癖が付くと大きなフラットスポットができたようなものでタイヤがきれいに転がらなくなり、パタパタ・パタパタと不快な振動と音が出るようになる。
そのようなつぶれ癖をつけないためには、
①1カ月に1~2回は、タイヤを動かすことで改善される。半回転、1/4回転でもいいから、接地面を変えるといい。
②空気圧を上げておく。乗用車用タイヤの最高使用空気圧は350kPaとされるが、長期保管が前提の場合なら、300kPa以上入れておいて、走行前に適正空気圧に戻すのがいい。
③ジャッキアップし、ウマをかけ、タイヤを地面から浮かせて保存。
④走行用のタイヤを外し、保管用のタイヤを用意して、交換して保存(ハンドリング・ステアリングインフォメーションへの影響が多い、前輪だけでも)
また、これから雪国ではスタッドレスタイヤのシーズンとなるが、外した夏タイヤは、ホイール付きなら、空気圧を半分ぐらいに落して、ゴムにかかるテンションを下げて、劣化を防ごう。その場合、ラックではラックにあたる部分だけ変形するので、平積みが基本。
ホイールから外してタイヤだけで保存するときは、縦置きの保管をメーカーでは推奨している。
その他、ゴムはその性質上、油類との相性がよくないので、タイヤワックスなどは拭き取って保存。雨や水分はスチールコードの大敵だし、紫外線や高温も苦手なので、屋内保存か、涼しい場所でカバーをかけることも忘れずにしたいところだ。
なお、タイヤはオイルと同じで、乗っても乗らなくても劣化するもの。走行距離に関わらず、4年以内には交換したい。