同時に鮮烈なオレンジの特別仕様車も発表
マイナーチェンジ後も発売が好調な86に「ソーラーオレンジ」のボディカラーを採用した特別仕様車「GT“Solar Orange Limited”」が発表された。
もともとオレンジメタリックをイメージカラーとして展開していた86。さらに原点をたどればTE27にもモンテローザオレンジの設定があって、人気となっていた。今回ソーラーオレンジを特別仕様車に採用したのは、そんな流れを汲んでのことなのだろう。かなりのインパクトで、スポーツカーらしさを全面に押し出したようなカラーになっている。
また、内装はブラック基調で、シートやステアリングにオレンジステッチを施している。
さらにシート表皮は本革×アルカンターラで前席はシートヒーターが装備されるなど、上質さが追求された仕様だ。2017年1月31日までの注文受け付けとなる期間限定での設定。
そして注目は、同時に、86のGTグレードに設定された「Limited・High Performance Package」だ。
ブレンボ社製の17インチベンチレーテッドディスクブレーキ、ZF社製ザックスブランドのショックアブソーバ、17インチ専用アルミが装備され、走りを追求したグレード。こちらはカタログモデルとなり、注文受付は可能だが、実際の発売は2017年2月7日を予定している。
ちなみに、先に紹介した特別仕様車「GT“Solar Orange Limited”」にも、ブレンボ製ブレーキ、専用アルミ、ザックスダンパー、リヤスポイラー、フロアアンダーカバーをセットにし「High Performance Package」という名でオプション設定しているので、オレンジカラーの「Limited・High Performance Package」に乗ることもできるのだ。
じつは、マイナーチェンジ後のBRZ にも『Yellow Edition』という限定100台の特別仕様車が存在したが、あっという間に完売してしまった。そして86と同様のブレンボ製ブレーキやザックスダンパーを装着したBRZの最上級グレードであるGT(通常モデル)は、11月7日から発売されている。
86のGT「Limited・High Performance Package」とBRZ GTは同じブランドのブレーキやダンパーを装備しているが、じつはサスペンションのセッティングは異なり、それぞれ走りに個性がある。どちらかというと、テールを出しやすくコントロール性に優れているのが86で、リヤがどっしりとしていてツーリングカーのような安定感が得られるのがBRZだ。
ただし、これらの違いは極わずかであり、ザックスダンパーを装着した両車は、いずれも快適性に優れており、後期からボディ剛性が向上したぶんだけ、どちらもサスペンションがキッチリと仕事をしていることを感じることができる。
ブレンボ×ザックスという豪華な足まわりを手に入れた86とBRZ。よりハイレベルな走りを楽しみたいという人には待望のグレードといえるだろう。
【特別仕様車86 GT“Solar Orange Limited”主要特別装備】
・外板色:特別設定色 ソーラーオレンジ
・ドアミラー(ブラック塗装)
・本革×アルカンターラ シート表皮(運転席・助手席シートヒーター付)
・オレンジステッチ(シート、ステアリングホイール、ドアトリムオーナメント、ニーパッド、パーキングブレーキレバーブーツ、シフトブーツ、メーターバイザー など)
・グランリュクス(メーターバイザー、ドアトリムオーナメント、オレンジ刺繍の86マーク付インストルメントパネルオーナメント)
・キャストブラック塗装(シフトベゼル、ステアリングベゼル、レジスターリング、センタークラスター、ドアグリップ)【価格】
6速MT:3,251,880円
6速AT:3,318,840円
※High Performance Packageをオプション装着した場合、243,000円高(税込)
【86 GT“Limited・High Performance Package”主要装備】
・SACHS(ザックス)ダンパー(ZF製)
・brembo社製17インチ対向4ポット フロントベンチレーテッドディスクブレーキ
・brembo社製17インチ対向2ポット リヤベンチレーテッドディスクブレーキ
・17インチアルミホイール(スーパーブラックハイラスター)
・リヤスポイラー
・リヤスポイラー、フロアアンダーカバー【価格】
6速MT:3,394,440円
6速AT:3,461,400円