【魅力と弱点を検証!】ハイブリッド vs クリーンディーゼル乗るならドッチ? (2/4ページ)

■ハイブリッドカー

●魅力

①低負荷時の燃費の良さ

 モーターによる発進時を含めたEV走行、モーターによる加速の際のアシストがあるハイブリッドカーはとくに市街地のようなストップ&ゴーが多く場面や、スピードの低い走行パターンの燃費は有利だ。

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 市街地といえばハイブリッドカーのエアコンのほとんどは家庭用のエアコンのように走行用バッテリーの電力で駆動する電動のエアコンであるため(エンジン車のエアコンはエンジンの力を使って駆動している)、ミニバンのように広いキャビンでなくかつ気温が30℃程度までであれば、エアコンを使いながらの停止中でもアイドリングストップが長く続くことも低負荷時の燃費の良さに貢献している。

②走りのスムースさ

 この点はクルマによる違いも大きいが、ハイブリッドカーはトヨタ車、最近登場した日産ノートのe-Power、ホンダアコードやオデッセイ、三菱アウトランダーPHEVなどトランスミッションを持たないモデルも多く、そういったクルマであればトランスミッションがないだけに電気自動車のようにストップ&ゴーも静かでスムース。そのためとくに市街地、渋滞中の運転が楽である。

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●弱み

①高負荷時の燃費の低下が大きい

 高負荷というのは速いスピードで走る、人や荷物の量と重さ、上り坂といった要素に加え、そのクルマ自体の車重や空気抵抗の大きさなども含まれるのだが、モーターやバッテリーを積むハイブリッドカーは同クラスの全体的にガソリン車やクリーンディーゼルに対し車重が重いこともあり、高負荷時にはエンジンの負担が大きくなり燃費も低下しがちだ。

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②EV走行から加速する際のレスポンスが悪い

 これはクルマによる違いも大きいのだが、EV走行中に追い越し加速や危険回避のためアクセルを深く踏んだ際、強い加速を得るために当然エンジンも始動する必要がある。その際にはエンジンを始動する時間に加え、エンジンがパワーを出す、トランスミッションのあるハイブリッドカーではシフトダウンを行うという時間も必要になるため、EV走行から加速体勢に入るまでのレスポンスが悪くなりがちだ。

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③絶対的なスピードが出ない

 法定速度が100㎞/hの日本ではそれほど関係のない話だが、燃費を重視したハイブリッドカーのエンジンはそれほどパワーがない上に前述したようにハイブリッドカー自体の車重が重いケースが多いこともあり、ドイツのアウトバーンのような絶対的な最高速も必要とされる走行パターンでは「動力性能が足りない、遅い」というネガティブな評価を受けている。この点がヨーロッパでトヨタプリウスが今一つ売れていない大きな要因だ。


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